日立製作所のグループ会社の日立ビークルエナジーは10月19日、自動車用リチウムイオン電池の「第3世代品量産ライン」を完成したと発表した。同ラインは2010年から本格稼働を開始する予定だ。
日立グループでは、2000年に新神戸電機でハイブリッド電気自動車・電気自動車向けにリチウムイオン電池の第1世代品量産ラインを構築し、2004年に自動車用リチウムイオン電池の開発・製造を専門とする日立ビークルエナジーを日立製作所、新神戸電機、日立マクセルの3社が共同で設立し、第2世代品量産ラインを立ち上げた。
第3世代品量産ラインは、月産30万セルの量産能力を有し、既存ラインの月産4万セルと合わせると、月産34万セルの供給能力を有する。これで、年間10万台以上のハイブリッド電気自動車の需要に対応することが可能だ。
生産する電池の出力密度は第2世代に比べて約115%となる3,000W/Kgで、量産が可能なリチウムイオン電池としては世界トップレベル。
新ラインで量産される第3世代のリチウムイオン電池は、10月23日から千葉県・幕張メッセで開催される東京モーターショーの日立グループブースで展示される予定。