米Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、アナログ解析、デジタル解析、プロトコル・アナライザ機能を搭載した3 in 1コンセプトの大画面オシロスコープ「Agilent Infiniium(インフィニウム)DSO/MSO9000シリーズ オシロスコープ」に600MHz帯域モデルとして「DSO9064A」「MSO9064A」の2モデルを追加したことを発表した。すでに販売を開始しており、価格はDSO9064Aが225万1,509円、MSO9064Aが262万5,981円となっている。なお、出荷は2009年10月中を予定している。

600MHz帯域モデル「MSO9064A」

今回の2モデルの追加により、同社のDSO/MSO9000シリーズは600MHz帯域から4GHz帯域までのラインアップが揃うと同時に、MIPIやSATAに対応するミクスド・シグナル・オシロスコープ(MSO)となることとなる。

また、同2モデルに併せて、9000シリーズの広帯域モデル上で動作あする測定アプリケーションとして、「N8802A MIPI-DPHY プロトコル・デコード機能」および「U7238 MIPI-DPHY コンプライアンス・テスト・ソフト」の提供も行われる。「MIPI-DPHY」は、携帯電話端末内で使用されるシリアルバスの物理送規格であり、同アプリケーションを活用することで、同規格のプロトコル解析およびコンプライアンス試験を実行することが可能となる。

さらに、SATA1規格の物理層およびプロトコル層に関する情報を簡単に見ることができ、かつ3GbpsのSATA II規格のコンプライアンス試験ソフトウェアおよびプロトコル・デコード機能を提供する「N8801A SATA/SAS プロトコル・デコード機能」やGPIBインタフェースを内蔵していない9000シリーズをGPIB対応機器のように扱うことができるようになる「N4865A GPIB-LAN 変換アダプタ」なども別途オプションとして提供される。これらオプションも2009年10月中の出荷が予定されている。