Xilinxは9月16日(米国時間)、40G/100Gの有線通信およびデータ通信に合わせて最適化されたFPGA「Virtex-6 HXT」を発表した。また、併せて同社のデザインスイート「ISE Design Suite」のリリース11.3で同製品のデザインサポートを開始することも発表した。サンプル出荷は2009年12月からを予定しており、ISE 11.3は完全機能で30日間の限定評価版が同社Webサイトよりダウンロード可能となっている。

Virtex-6ファミリ各種のパッケージ外観

Virtex-6 HXTは、GTトランシーバとGTHシリアルトランシーバの組み合わせを採用することで、GTHのアーキテクチャにより、SFP+、10G Base KR、OTU4プロトコルなどの要件を満たすジッタ許容誤差性能を実現している。

最大72個のシリアルI/Oチャネルを持ち、その内訳は48個のGTXと24個の11Gbps超に対応するGTHトランシーバとなっている。同デバイスを用いることで、40/100Gアプリケーションの場合、トランシーバの消費電力は外部物理レイヤ(PHY)を用いたソリューションに比べ、80%以上の節減が可能だという。

また、アライアンスパートナー各社から、同デバイス向けIPも複数提供されるため、これらを利用することで、より容易に100Gソリューションのデザインも可能になるとしている。

一方のISE 11.3では、Virtex-6 HXTへのサポートに加えて、Spartan-6およびVirtex-6 LXT/SXTのデザインについてサポートするプロトコルの範囲を拡大している。サポート範囲は、XGEMACやXAUI、RXAUI対応の主要プロトコル、トライモードイーサネットMAC、イーサネットAVB、SPI-4.2およびSPI-3などの約40種類。設計者は、これらを選択、採用することで、広範囲なマーケットおよびアプリケーションそれぞれに最適な消費電力、信頼性、プロトコルなどの要件を満たしたシステムを実現できるようになる。