米Microsoftは同社の検索サービス「Bing」の新機能「Bing & Ping」の準備を進めている。9月4日(現地時間)にFacebook on Bingの登録ユーザーに対して送付した同サービスのプレビュー版への招待状で明らかになった。新サービスではBingの検索結果をFacebookやTwitter上に反映し、素早く複数のユーザーで共有する仕組みが提供される。
天気予報やスポーツ中継の結果など、Bingでは入力したクエリーによってはダイレクトにユーザーが望んでいる(と思われる)結果を返す「Instant Answers」と呼ばれる機能が備えられている。こうした検索結果をそのままFacebookやTwitterに投稿、あるいは電子メールに貼り付けることで、すぐに他のユーザーと情報を共有できるようになる。また「Copy」というオプションも用意されており、やはり検索結果を上記以外のサービス、例えば自身のBlogなどに貼り付けることも可能だ。
検索広告システムでYahoo!との提携を実現したMicrosoftだが、対するGoogleはいまだ検索分野で圧倒的シェアを握っており、MicrosoftとYahoo!のオンラインサービス利用者でさえGoogleの検索サービスを利用する傾向があると指摘されるなど、将来的にも非常に厳しい戦いを強いられる可能性が高いことは確かだ。Microsoft + Yahoo!連合にとって重要なのはユーザーになるべくBingでの検索を利用してもらうよう誘導することであり、こうした検索とSNSを結びつけた新サービスは、利用の裾野を広げる第一歩となるかもしれない。
なお、Microsoftは現在Survey Monkeyのサイトでプレビューの参加登録受け付けを行っており、同サイトにアクセスしてメールアドレス(Windows Live ID)を登録することで後日正式な案内状が届く仕組みだ。Bing & Pingのプレビュー版も正式サービスインも英語版が先行することになるとみられるが、ぜひ日本語版でも早めのプロモーションを開始してほしいところだ。多言語対応の遅れとプロモーション不足はよくみられる事態だが、ここは劣勢を挽回するためにもぜひ頑張ってほしい。