デルは9月2日、SMB(中小規模企業)に向けて初のグローバルマーケティングキャンペーン「Take Your Own Path」を国内にて9月8日より順次開始することを発表した。同キャンペーンはデル製品を活用している企業家に焦点を当てたもので、日本を含む世界7ヵ国で展開される。

デル 執行役員 北アジア地域スモール&ミディアムビジネスセールス本部 統括本部長 ケビン・オケイン氏

執行役員 北アジア地域スモール&ミディアムビジネスセールス本部 統括本部長 ケビン・オケイン氏が、同キャンペーンの詳細を説明した。

「"Take Your Own Path"とは"自らの道を進む"という意味であり、当社の創始者であるマイケル・デルも起業するにあたり、人に惑わされることなく自分の道を選んできた。同様に、他の企業家たちもリスクをとりながら自分の道を歩んでおり、それは賞賛に値する。そこで今回、世界中の企業から選ばれが企業家を"ヒーロー"として、成功体験を紹介することにした」と、同氏。

同氏によると、同社は創業当時から「顧客の近い立場に立ち、顧客の声に耳を傾けること」に重きを置いてきたが、これが同社の成功のカギであるとともに他社に対するアドバンテージだという。さらに、同社はSMB市場の第一人者となることを目指しており、それを実現する手立ては「顧客の近くに立つ」、「顧客のビジネスの課題を解決する」、「同じ言語を話す」とのことだ。

キャンペーンはインドを皮切りにスタートし、次いでフランスで行われ、これから日本、アメリカ、ドイツ、中国、およびイギリスで展開される。具体的には、各国で選ばれた企業家を屋外広告やプリント広告などのさまざまな広告、広報活動を通じて、国ごとに紹介する。また、特設サイトも開設されるほか、Direct2Dell、Twitter、Facebookをはじめとするソーシャルメディアでの対話にも関わっていく。

日本で選ばれた企業家は、クララオンライン 代表取締役社長 家本賢太郎氏、コンビ 代表取締役社長  松浦弘昌氏、ぱど 代表取締役社長 倉橋泰氏、ミクシィ 代表取締役社長 笠原健治氏の4名。家本氏と倉橋氏と笠原氏は記者説明会に同席した。

左から、クララオンライン 家本賢太郎氏、ぱど 倉橋泰氏、ミクシィ 笠原健治氏

4社を選択した理由について、北アジア地区 スモール&ミディアムビジネス マーケティング本部 本部長 原田洋次氏は、「ユニークなビジネスを展開しており、独自のビジネスモデルを持っていること」、「IT関連だけでなく、さまざまな業種から選びたかったこと」、「成長過程でデルとの関わりがあること」の3点を挙げた。

今回のキャンペーンの効果測定の指標は「好感度」にある。原田氏は「すでに当社の認知度は高いので、競合に対する好感度を上げていきたい」と述べた。キャンペーンがスタートしているインドでは、同社全体およびSMBの双方において、好感度がアップしたことを確認しているという。

4人の日本人企業家による広告