"ネットサービスを利用して政治を身近にする"試みとしてグーグルが7月より実施しているプロジェクト「Google 未来を選ぼう 2009」。その一環として、同社は11日、新サイト『Google 未来を選ぼう 衆院選2009』のオープンを発表した。総選挙情報を確認できるほか、ユーザからの質問に対する立候補予定者の回答動画などを視聴できる。

「Google 未来を選ぼう 衆院選2009」ではGoogleマップ機能と連動して、選挙区や立候補予定者の情報を簡単に確認できる(立候補予定者リストは、日本インターネット新聞株式会社から提供)。トップには各回答者の回答動画がランダムで表示される

Google 未来を選ぼう 衆院選2009(以下、衆院選2009)では、8月30日に行なわれる衆議院議員総選挙に関する各種情報がまとめられている。住居地から選挙区(小選挙区/比例区)や各地区の立候補予定者を検索できるほか、ユーザからの質問に立候補予定者が答える動画も視聴できる。質問は、同社が「Google モデレーター」を通じてユーザから募っていたもの。約4,700件の質問が寄せられ、約27万票の投票によって5つの質問を選択、「みんなが選んだ5つの質問」として公表された。立候補予定者が回答動画をYouTubeにアップロードすると、衆院選2009サイト上でも視聴できるようになる(投稿期限は8月15日24時)。回答動画は立候補予定者個人からのほか、政党としての投稿も見られる。8月11日現在で約30件の回答動画が寄せられており、公示日の8月18日までにはさらに増える見込みという。なお、公示日後は、公職選挙法に基づき衆院選2009サイトの更新は行なわれない。

衆院選立候補予定者への「みんなが選んだ5つの質問」

  1. 子育て、教育……これから生まれる子どもが、「日本に生まれて良かった」 と思うために、また、安心して子供を産み育てることができる社会を実現するためにどんな施策を実行しますか?
  2. 年金、福祉……誰もが、安心、納得できる年金制度をどのような形で構築していきますか。また、生活保護の問題点(不正受給、年金受給額とのねじれ等)も併せて考えを聞かせてください。
  3. 外交、経済、景気、雇用、その他……日本で暮らす外国人の方が増えています。外国人の雇用、外国人の参政権、移民政策について考えをきかせてください。
  4. 農業、林業、漁業……後継者不足なのに、新規参入に対する壁がものすごく厚いこれらの分野に、どのような政策を持っていますか?
  5. 政治、政治家……インターネットを活用した選挙活動の実施に関する賛否とその理由をお聞かせください。

立候補予定者からの回答動画は、YouTubeに開設されている「日本の政党」でも視聴することが可能だ。