オートデスクは4日、エンターテイメント業界向け3DCGツールの「Autodesk Softimage 2010」「Autodesk MotionBuilder 2010」「Autodesk Mudbox 2010」の3製品を9月15日から順次発売すると発表した。

「Autodesk Softimage 2010」パッケージ

「Autodesk MotionBuilder 2010」パッケージ

「Autodesk Mudbox 2010」パッケージ

「Autodesk Softimage 2010」は、ゲーム開発、映画、放送業界で高い実績があるという3DCGソフトウェアの最新版。最適化されたコアアーキテクチャ、Softimage Face Robotテクノロジを利用したフェイシャル・リギング・アニメーションツールセット、ならびにカスタムICEノードに対する優れた制御を実現する機能を搭載。

Face Robotテクノロジを利用したフェイシャルアニメーション

ICEグラフのどのボトルネックをすばやく特定できる「ICEパフォーマンスモニタ」

「Autodesk MotionBuilder 2010」は、リアルタイムキャラクタアニメーションソフトウェアの最新版。「Autodesk HumanIK」ミドルウェアの最新ライブラリを統合し、HumanIKプラグインと協調させることで、ポーズコントロール、キャラクタコントロール、キャラクタ定義リストを使うことができるようになったとのこと。

ラグドールシミュレーションの途中でキャラクタのポーズ定義が可能

キーフレームをセットする対象を自由に定義できる「カスタムキーインググループ」

「Autodesk Mudbox 2010」は、デジタルスカルプトテクスチャペイントソフトウェアの最新版。新しいワークフローの採用により、「Adobe Photoshop」「Autodesk 3ds Max」「Autodesk Maya」および「Autodesk Softimage」との併用が容易になったという。生産性と品質を向上するための新しいツールが多数搭載され、ドライブラシやクローンブラシ、ペイントレイヤのやり直しや並べ替え、アンビエントオクルージョンマップの作成などが可能。

新機能の「ドライブラシ」

View画像をレイヤ化されたPhotoshopファイルへ書き出し

また、「Autodesk Maya 2010」「Autodesk 3ds Max 2010」「Autodesk Softimage 2010」の3製品のいずれかと「Autodesk MotionBuilder 2010」をセットにした「Autodesk Real-Time Animation Suite」、同3製品のいずれかと「Autodesk MotionBuilder 2010」と「Autodesk Mudbox 2010」の2製品をセットにした「Autodesk Entertainment Creation Suite」も同時期に発売する。同社では、機能と性能を向上した単体新製品に加えて製品スイートの投入により、3DCGコンテンツの制作を各行程のみならずワークフロー全体にわたって迅速に行えるようになるとしている。

各スタンドアロンライセンス製品の価格と発売日

製品名 価格(税込み) 発売日
Autodesk Softimage 2010 39万9,000円 9月15日
Autodesk Softimage Advanced 2010 81万9,000円 9月15日
Autodesk MotionBuilder 2010 61万4,250円 9月24日
Autodesk Mudbox 2010 11万5,500円 9月15日
Autodesk Maya Entertainment Creation Suite 2010 76万6,500円 10月13日
Autodesk 3ds Max Entertainment Creation Suite 2010 76万6,500円 10月13日
Autodesk Softimage Entertainment Creation Suite 2010 76万6,500円 10月13日
Autodesk Maya Real-Time Animation Animation Suite 2010 73万5,000円 10月13日
Autodesk 3ds Max Real-Time Animation Suite 2010 73万5,000円 10月13日
Autodesk Softimage Real-Time Animation Suite 2010 73万5,000円 10月13日