調査会社の米Nielsenは7月6日(現地時間)、コンシューマのゲーム利用に関する最新データ(PDFファイル)を公開した。それによれば、不況が叫ばれる今年においてゲームのプレイ時間は全体に伸びており、不況下ほどゲームに興じる傾向が強いのでは? という結果になっている。また一方で、中古ゲームを購入する傾向が高まっており、こちらからはユーザーの節約傾向が見えてくる。

この分析はNielsenのBlogに7月6日付で掲載された記事に詳しい。ゲームプレイ時間は2007年以降伸びる傾向が強く、中古ゲームの購入率は2006年の調査開始以降、2009年5月に最高を記録したとNielsenでは説明する。

Nielsen Gamesのクライアントコンサルティング担当ディレクターのMichael Flamberg氏は「まず最初に、メインとなるゲーム層がプレイしているのはWii FitやGuitar Hero、Rock Bandなど一般にアピールする種類のゲームであり、これがプレイ時間を押し上げている。ハードコアなゲーマーらがプレイ時間を押し上げているわけではないと分析している。第2に、ゲーマーらは遊びに使える資金をより多くのゲームを所持する方向に向けている傾向がある。これは中古ゲームの購入が増えていることからもうかがえる」とコメントしている。

実際、新作ゲームの販売は軟調に推移しており、最新の話題作に飛びつくよりも、広く浅く多くのゲームを楽しむ方向にユーザーの意識が向いているようだ。