ネクスウェイとコクヨS&Tは6月22日、帳票配信分野で協業することを発表した。

その第一段階として、ネクスウェイがコクヨS&Tの企業向け情報トレーサビリティサービス「@Tovas」を、コクヨS&Tがネクスウェイの「FNXe-帳票FAXサービス」を6月より提供開始する。また、同時にFNX e-帳票FAXサービスと@Tovasを連携させたエンタープライズ向けクラウドサービス「企業間帳票流通基盤サービス」の開発を進め、8月を目処に提供を始める。

@Tovasは、外部と送受信した文書データの記録を残すことができるASPサービス。基幹システムや業務アプリケーション、電子メールなどと連携させることが可能なうえ、「監査証跡の記録」に対応した機能も備える。

一方、FNX e-帳票FAXサービスは、発注書・注文書・納期回答書・支払依頼書などの帳票を、電子データを基に生成し、取引先に自動でFAX送信するASPサービス。あらかじめ登録しておいた帳票フォーマットにテキストデータをあてはめてFAX送信する「テキスト入力タイプ」と、帳票イメージをメールに添付して送信すると指定宛先へFAX送信される「イメージ入力タイプ(インターネットFAX)」の2種類のインタフェースが用意されており、プリントアウトすることなくFAXを送ることができる。

両サービスを連携させることで、見積、注文、請求業務において、業務の自動化から証跡記録の証明まで、統合された帳票配信基盤システムを安価に利用できるようになるほか、紙を前提とした業務フローを改革することによる生産性の向上なども期待できるという。

企業間帳票流通基盤サービスのイメージ

新サービスの利用料金は、FAX配信1枚あたり25円(税抜)~、電子配信1通あたり10円(税抜)~(固定費を除く)。両社は、郵送でやり取りを行っている企業が同サービスを導入すると、FAX配信への切り替えで約10分の1、電子配信への切り替えでは約20分の1までコストがカットできると試算している。