フジテレビジョンは12日、同社が提供する動画ネット配信サービス「フジテレビ On Demand」の同社配信サイトにおいて、Flash動画による有料ストリーミング配信を、15日から開始すると発表した。これにより、Windowsに加えMac OSでの視聴も可能となる。

Flash動画による有料ストリーミング配信は、国内のテレビ放送業界としては初めての試み。これまでは、動画コンテンツの著作権保護対策としてマイクロソフトの「Windows Media DRM」を採用し、Windowsに限定した形でサービスを提供していた。だが、アドビ システムズの最新の動画配信システム「Flash Media Server 3」により、課題だったFlash動画への著作権保護対策が可能となったため、今回のサービス開始となった。

Flash動画は、Flash Playerが利用できる環境であれば、Windows以外のOSやInternet Explorer以外のブラウザなどプラットフォームに依存せずに視聴できる。そのため、Mac OSでも「フジテレビ On Demand」の利用が可能となる。

さらに今回、スキルアップジャパンが開発した「Flash Media Server 3」をベースとしたFlash動画配信システム「ULIZA」を採用したことで、Flash Media Server 3標準搭載の高度な暗号化技術などに加え、ULIZA独自の認証方式により、「一層強固な著作権保護のセキュリティレベルを確保している」(フジテレビジョン)。

Flash動画では、次世代の動画圧縮技術とよばれる「H.264/MPEG-4 AVC」形式での配信が可能で、現行のWindows Media Video(WMV)に比べ、より鮮明な動画画質を提供することができる。また、ULIZA独自のエンコード処理技術により、「低ビットレートでも今以上に高画質な映像を楽しむことができる」(同社)。今回開始されたサービスにおけるFlash動画のビットレートは、2Mbpsとなっている。

Flash動画再生プレーヤーには、Flashならではのインタラクティブ性を盛り込み、ユーザーインタフェースを強化。これにより、動画再生中においても番組に関する詳細な情報を見たり、リコメンドメールを送信できたりするなど、「より操作性が向上している」(同社)。

なお、現行のWMVによる配信も引き続きFlash動画配信とともに利用でき、追加料金は必要ない。

15日のサービス開始時には、『アタシんちの男子』『BOSS配信バージョン』『爆笑レッドカーペット』など、フジテレビ地上波のゴールデン・プライム帯のドラマや、バラエティを中心とした13番組のFlash動画での配信を予定しており、「年内には配信中のすべての番組をFlash動画でも視聴できる予定」(フジテレビジョン)となっている。

今後の配信画質は以下の通りとなる。

名称 ビットレート 仕様
500kbps 500kbps Windows Media Video
1.5Mbps、2Mbps 1.5Mbps、2Mbps Windows Media Video
2Mbps(Flash Video) 2Mbps Flash Video