インターネットの利用状況を調査しているビデオリサーチインタラクティブと、オールアバウト、NTTレゾナント、マイクロソフト、ヤフーの5社は8日、インターネット広告効果に関する共同調査プロジェクトの調査結果について発表した。

共同調査プロジェクトの名称は、「ネット広告バリューインデックス(Net Ad Value Index:略称NAVI)プロジェクト」。今回、2008年9月~2009年4月における調査結果について発表した。

これによると、調査を行った21の広告素材の広告到達者における「インターネット広告認知率」(※)の平均値は34.1%となり、2007年に実施した同調査における平均値29.1%に比べ、広告認知率は5ポイント上昇した。

※ クッキー技術により、「利用しているPCに調査対象インターネット広告が表示されたことがある調査回答者」(広告到達者)を特定した上で、「調査対象広告を覚えているか」(広告認知)などを調査している。

5社ではこの結果について、「ポータルサイト運営事業社が進めてきた広告効果拡大を意図した広告サイズの変更や、リッチ広告出稿の増加などの要因により、インターネット広告の認知効果が拡大傾向にあることを示している」と分析している。

広告到達者における「インターネット広告認知率」の平均値は34.1%となり、2007年に実施した同調査に比べ、広告認知率は5ポイント上昇した

また、広告認知者のクリエイティブに関する評価についても、今回調査の平均値は広告の内容理解(広告内容理解度)が68.3%となり、2007年比で6.3ポイントの上昇、広告への好意(広告好意度)も49.5%となり、同8.4ポイントの上昇と、いずれも2007年実施の共同調査平均値を上回った。

これについて5社では、「広告サイズの変更やリッチ広告出稿の増加が、インターネット広告クリエイティブによる効果拡大にも影響を与えていることを示している」としている。

広告への好意(広告好意度)も49.5%となり、2007年比で8.4ポイントの上昇となった