京都府警と愛知県警は14日、ポータルサイトでIDを不正取得したとして、私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、徳島県美馬市の51歳の自称会社員と京都府京都市の33歳の無職男を逮捕した。二人はIDを犯行ツールとして販売していたとみられる。
二人は2008年10月30日、ヤフーが運営する「Yahoo! JAPAN」上でID「runrunk2000」を他人名義で不正に取得した疑い。また、徳島県美馬市の自称会社員男に関しては、2009年1月7日、インターネット掲示板に都市銀行など3社の名称を表示した上、「未使用口座お譲りします!」「銀行のネットバンク付新品未使用があります」などと掲載。預金通帳とキャッシュカードを販売しようとしたとして「犯罪による収益の移転防止に関する法律」違反の疑いももたれている。
京都府警と愛知県警の合同捜査班は、警察が"闇の道具屋"と呼ぶ業者の捜査を進めていた。業者は、振り込め詐欺などに使用される他人名義のIDや預金口座などの犯行ツールの流通を行っていた。捜査の結果、合同捜査班は14日、二人を逮捕した。