SAPジャパンと日本ヒューレット・パッカードは4月16日、製造業向け製造実行システム(MES: Manufacturing Execution System)領域で協業すると発表した。

今回の発表により、SAPジャパンが3月に発表したMESアプリケーション「SAP Manufacturing Execution」と日本ヒューレット・パッカードのハードウェアを組み合わせ、日本ヒューレット・パッカードがSAP Manufacturing Executionシステムの構築・導入・製造設備との接続などを行う。また、共同でのマーケティング活動も推進していくとしている。

このほか、SAPジャパンは営業・マーケティング・教育の部門より十数名のスタッフで構成される専門チームを設置するほか、日本ヒューレット・パッカードは専任技術者を配置して、3年後にその数を20名以上に増強する予定だ。

SAP Manufacturing Executionは、標準化した運用や業務ルールを容易に現地移管できる、製造現場の運用管理や情報連携を支援するMESソリューション。現場で把握した製品・仕掛・部品・補修部品在庫までを他拠点のMESや上位のSAP ERP(統合基幹業務ソフトウェア)とリアルタイムに連携可能で、個数だけの在庫管理ではなくキャッシュフローを意識した改善が行える。