JTBビジネストラベルソリューションズ(以下、JTB-CWT)とSAPジャパンは10日、法人向け出張管理ビジネスにおいて協業すると発表した。これにより両社は、JTB-CWTの法人向け総合出張管理システム「B+PLUS」とSAP ERPとを連携させ、出張申請、承認、旅費の請求管理、出張後の精算など、出張時の業務プロセスを自動化するソリューションの提供を開始する。

B+PLUSは、出張時の見積依頼や発注、航空/JRチケットの手配などが行える法人向けのオンラインサービス。SAPが提供するビジネスプロセス統合管理ツール「SAP NetWeaver Process Integration」を活用してSAP ERPとの連携を実現している。両システムを連携させることで、社内稟議の作成や承認、経費精算処理といった社内向けプロセスと、旅行代理店に依頼する外部向けプロセスとの統合が可能になり、データ入力や発注の手間を省ける。

なお、両社は、提携の背景として、日本の航空大手2社が2009年4月から販売手数料(コミッション)の廃止を決定したことを挙げ、旅行代理店が航空会社からの"コミッションビジネス"から、顧客企業からサービスの対価(フィー)を収受する"フィービジネス"へのビジネスモデルの転換に迫られている事情を説明。JTB-CWTでは、フィーに見合うサービスを提供すべく顧客企業のコスト削減や業務効率化を進めており、その取り組みの一環として今回のソリューション提供に至ったという。