フラッシュバックは17日、英the foundryの「Final Cut Pro」用プラグイン集「Furnace for FCP」を発売した。価格は6万690円。取り扱いは同社の通信販売サイト「フラッシュバックストア」などにて行われ、ダウンロード販売のみ。

Furnace for FCPの操作画面(MotionBlur使用時)

Furnaceは、高度なモーションエスティメーション技術を使って、モーションを補完する機能アッププラグイン集。収録されるプラグインは、フリッカーを除去する「DeFlicker」、ノイズやグレインを除去する「DeNoise」、高品質リタイマー「Kronos」、グレインサンプリングツール「ReGrain」、汚れ、ほこり、ヘアなどを除去する「DirtRemoval」、高品質カラールックコピー「MatchGrade」、有機的なモーションブラー「MotionBlur」の7種類。

DeFlickerは、輝度のフリッカーを全自動で除去するプラグイン。シークエンス内のライトリング、迷光などのフリッカーを除去可能だ。DeNoiseは、シーケンスのノイズやグレインを除去するプラグインで、モーションの方向に沿ってピクセルを平均化する処理により、ノイズ軽減時に発生するアーチファクト(画像のソフト化)を防ぎ、画像のディテールを保ったノイズ除去ができる。またKronosは、シーケンス間の存在しないフレームを新たに作成するリタイミングエフェクト。クリップの速度、スピードを変化させる際に有効だ。ReGrainは高度なグレイン管理ツール。グレインをサンプルフッテージやストックフッテージから複製し、新たなシーケンスへ適用可能なサンプリング機能を備える。

DirtRemovalを使った場合のサンプル画像(左:使用前、右:使用後)

そのほか、DirtRemovalは、シーケンスの汚れや、ほこりなどを自動的に検出・除去でき、MatchGradeは、あるシーケンスのカラーをサンプルとしてコピーし、別のソースイメージへ適用することが可能。MotionBlurは、シーケンスのモーションの度合いに応じて、リアルで有機的なモーションブラーを自動的に加えるプラグインとなっている。

対応アプリケーションは「Final Cut Pro 6」。対応OSは、Final Cut Pro 6が動作するMac OS X。インタフェースは英語版となっている。なお、DeNoiseの技術は映画「キング・コング」でも使用されているとのこと。