米Sun Microsystemsは2月12日(現地時間)、同社製RIAフレームワークの最新版「JavaFX 1.1」をリリースした。2008年12月にリリースされたJavaFX 1.0のマイナーアップデート版となるが、1.1ではパフォーマンスや安定性の向上だけでなく、携帯電話向けのモバイル・エミュレータを搭載した「JavaFX Mobile」を初めてサポートする。これによりデスクトップやWebブラウザだけでなく、携帯電話向けのRIAコンテンツ制作が容易になる。
新バージョンではJavaFX Mobileサポート以外の大きな変更点はない。そのほか改良点としてフルスクリーン動作のサポート、マルチドメイン上のリソースへのアクセス、JavaFX Mobileアプリケーションのエクスポート機能追加などが含まれる。またJavaFX 1.1では1.0リリース時と同様、「JavaFX SDK」のほか、NetBeansを包含した「NetBeans IDE 6.5 for JavaFX 1.1」、Adobe CS3やSVGフォーマットのJavaFX Script変換を可能にするツールを付属した「JavaFX 1.1 Production Suite」などの配布形態が用意される。
Sunによれば、12月4日のJavaFX 1.0配布開始から約2ヶ月の2月1日時点でSDKの10万ダウンロードを達成したという。また現時点で世界のデスクトップPCのうちの5000万台でJavaFXが利用できる状態にあるという。