NTTソフトウェアは、専用のPCを使うことなく、自宅PCにUSBの認証デバイスを挿すだけでリモートオフィス環境を実現するソリューションを、2月13日から販売すると発表した。

NTTソフトウェアが販売を開始するのは、新型インフルエンザなどの突然の不測の事態発生時においても、自宅などから企業内のシステムに安全にアクセス可能なリモートオフィス環境を迅速に構築し、企業における事業活動停止の範囲を最小限に抑えて重要なオフィス業務活動を継続する「新型インフルエンザ対策ソリューション」。

新ソリューションでは、自宅から安全に社内システムを操作できるリモートオフィス環境の構築時に、システム運用の切り替え手順やセキュリティ要件など事業継続のための運用マニュアルの作成を支援する、コンサルティングサービスを提供する。

社員の自宅PCの認証用デバイスとしては、NTTアイティのUSBキー「マジックコネクト」を採用。これにより安心で簡単なリモートオフィス環境を実現できるとしている。認証デバイスを用意すれば、非常用設備としての専用PC購入などは必要ないため、投資コストを軽減でき、認証用デバイスはUSBが利用可能なPCであれば使用可能であり、取引先や出張先でも利用できるため、平常時の業務でも活用可能という。ちなみに、マジックコネクトは、20(W)×80(H)×15(D)mmで、重量は16グラム。

また、「多地点電話会議システム」や「安否確認システム」などのオプション機能との連携も可能だ。

新型インフルエンザ対策ソリューションの全体イメージ

同社は既に育児、介護支援や少子化対策など、ワークライフバランス向上のために社員向けの在宅勤務制度(テレワーク)を導入しており、日本テレワーク協会が主催する「第9回 テレワーク推進賞 奨励賞」を受賞したという。

具体的には、マジックコネクトを利用するサービスとしては、役員が自宅や出張先において重要業務をリモートで実施するサービスや、休職者が自宅などから社内の各種情報を取得するサービス、その他ではVPNを利用して営業報告などを実施するサービスや在宅勤務者が自宅で通常業務を実施できるサービスを導入、運用しており、リモートオフィスサービスでの実績を持つ。

参考価格は、在宅勤務者50名の場合で350万円から(事業継続コンサルティングおよびNTTアイティの「マジックコネクト」を含む)。同社では、今後3年間で5億円以上の販売を見込んでいる。