NTT西日本とNTTは、「アクティブタグを活用したユビキタスヘルスケア」プロジェクトの実証トライアルを、本日より沖縄県座間味村で開始すると発表した。

メタボリックシンドローム予防のために義務化された特定健診及び特定保健指導において、「積極的支援」に階層化された対象者には、6カ月間、行動変容を促し、生活習慣の改善に導くための保健指導が必要となり、日々測定する血圧や体重等のバイタルデータを、手書きやPC等で登録作業を行うことが求められている。しかし、島嶼地域や山間地域では高齢化が進み、手書きやPC等による登録作業を負担と感じる人の増加が予想されるという。

そこで、今回のトライアルでは、日々計測する健康情報をアクティブタグによる自動転送で登録・収集し、ネットワークを介し安全・確実に蓄積・管理が可能なユビキタスヘルスケアサポート基盤を整備し、その有効性を実証する。アクティブタグは、無線ICタグ(RFID)の種類の1つで、数10メートルの交信が可能なICタグ。

トライアルでは、座間味村の役場、公民館、診療所等10カ所に設置したゲートを通過することにより、アクティブタグからリーダへ歩数データを自動転送し、ネットワーク経由でデータベースに登録する。トライアル期間は、2月3日から3月31日までの2カ月弱で、対象者は座間味村の住民約100人。結果は報告書にまとめられ、総務省に提出されるという。

ユビキタスヘルスケアサポート基盤の特長