フィンランドNokiaは1月22日(現地時間)、2008年第4四半期(10月-12月期)および2008年通年の業績報告書を発表した。同四半期、売上高は前年同期比19%減の126億6,000万ユーロ、純利益は同69%減の5億7,600万ユーロとなった。自社シェア推定値は37%と、第3四半期から1ポイントダウンした。

2008年第4四半期の業績発表は、シェア40%を記録するなど好調だった2007年第4四半期とは対照的な内容となった。

同期、携帯電話の販売台数は1億1,310万台。これは前年同期比15%減、第3四半期から4%減に当たる。また、平均販売価格(ASP)は71ユーロで、前年同期の83ユーロから12ユーロの低下となった。

同社は同期の携帯電話の総出荷台数を3億500万台と見積もっており、推定シェアを37%と割り出している。これは第3四半期から2%減少、前年同期からは9%の減少という。携帯電話業界では、年末商戦が入る第4四半期の販売台数が第3四半期を下回ることは少ない。2008年通年のシェアは39%としているが、同社のシェアは2007年第4四半期の40%をピークに微減傾向にある。

分野別には、デバイス&サービスは前年同期比27%減、第3四半期比5%減となったほか、サービス・ソフトウェア分野は第3四半期から37%増となった。

地域別には、どの地域でも販売台数が減少した。中でも同社のシェアが高い中国では、前年同期比36%減で落ち込んだ。

通年では、売上高が前年比0.8%減の507億2,000万ユーロ、純利益が同45%減の40億ユーロ、1株当たりの利益が105ユーロとなった。今後の見通しについて、2009年の携帯電話出荷台数を前年比5%減から同10%減に下方修正している。