「リョービ伝統書体シリーズ」パッケージ

リョービイマジクスはこのほど、OpenTypeフォント「リョービ伝統書体シリーズ」を23日に発売すると発表した。定評のある名筆と字様(木版刊本の書体)を典拠とし、調査・研究を重ねて甦らせた7種の新書体が収録される。価格はMac/Win版ともに5万400円。

「リョービ伝統書体シリーズ」は、同社とリョービ、文鼎科技開發股の3社が共同で開発した書体。高い完成度を目指すために、キレとヌケの良さ、文字の並び線の美しさというリョービ書体の技術を活かしつつ、かな書体は少し小降りにしてクセのない書体に仕上げた。

同製品は、Mac版とWin版の両方を使用することで相互のファイル交換を可能とするほか、プリンタなどの出力機器に対して、必要なフォント情報がダウンロードされるため、出力機器にフォントをダウンロードする必要がないという。収容書体は、ひろく宋朝体と呼ばれ、とくに南宋刊本の歴史を継承した書体の「花胡蝶-L/M/B」や、「花蓮華-L/M/B」、「花牡丹-DB」の全7種類、9,354文字となっている。

字体切り換えで1:Nの切り換えや、欧文でイタリック対への切り換え、数字で二分・三分・四分数字、全角文字、分数への切り換えなどが可能なほか、文字のアウトライン化(Adobe Illustrator9.0以上を使用)や、PDFへのフォント埋め込み(Acrobat5.0以上を使用)ができるという。動作環境は、Mac版がMac OS 8.6~Mac OS 9.2.2、MacOS X 10.0以上。Win版はWindows98以降。

「花胡蝶-L」書体サンプル

「花蓮華-L」書体サンプル

「花牡丹-DB」書体サンプル