関東信越厚生局麻薬取締部は17日、東京都品川区の34歳の男を大麻取締法違反ほう助容疑で逮捕したことを明らかにした。2008年8月に大麻取締法違反(栽培)容疑で逮捕された早稲田大学商学部の男子学生に、栽培目的と知りながらインターネットを通じて大麻の種を販売した疑い。男は容疑を否認しているという。
調べによると、男は2003年4月、「CRYSTAL SEEDS(クリスタル シーズ)」という名前のサイトを開設。約5年間にわたり、英国やオランダから輸入した大麻の種を、1粒1,000~5,000円で販売。
逮捕された男子学生にも、栽培に利用されることを知りながら、大麻の種を販売した疑い。
警察庁によると、2007年の大麻栽培の摘発件数は184件で、39件だった10年前の4倍以上。その背景には、「栽培は違法」だが、「単なる種の売買は合法」という法律上の抜け穴がある。
今回、男が逮捕されたのは「栽培目的と知って」販売したためだが、5年間という長期間にわたって種を販売し続けることができたのは、上記の事情があると見られる。