NECは、コンピュータやネットワーク機器などの装置内部インタフェースとして使われているPCI-Expressと、LANの世界標準であるイーサネットを統合した次世代システムハードウェア仮想化技術「ExpEther(エクスプレスイーサ)」普及のため、「ExpEtherコンソーシアム」を設立したと発表した。

設立メンバーは、慶應義塾大学、兵庫県立大学、アドバネット、インベンチュア、ザイリンクス、東京エレクトロンデバイス、日本アルテラ、NECなど16社。会長は、慶應義塾大学 理工学部 情報工学科教授 天野英晴氏が務める。

コンソーシアムでは、ExpEther利用のための仕様書・開発環境・評価環境・拡張技術等を公開し、ユーザを幅広く募っていく。

ExpEtherは、NECが2006年に開発。リモート接続されたハードディスクなどのデバイスを自身の中(ローカル)に存在するかのように扱うことができ、そのLANにつながる単一デバイスを複数の機器から共有することができる。

NECは今後、この技術の迅速かつオープンな普及を目指し、中立的なコンソーシアムという立場で利用の促進を図っていくという。