mootools - a compact javascript framework

ユニット試験用のフレームワーク"The Clientcide Test Framework"を公開したりするなど、ここのところおもしろい試みを続けているThe MooTools teamだが、29日(米国時間)、An Open Invitation for MooTools Pluginsにおいてさらに新しい試みが発表された。これまでThe MooTools teamが管理していたプラグインのアップデートを、希望するデベロッパには自分でアップデートできるように公開するというのだ。

FLOSSプロジェクトの運用にはパワーがいるのは確かだ。開発はもとよりドキュメントの作成やリリースへ向けた準備、要望の取りまとめや方向性の検討、パッチの検討など、ただ開発して公開するのと比べてはるかに多くの作業時間が必要になる。

The MooTools teamではこれまでユーザが開発したプラグインを可能なかぎり早いタイミングでリポジトリに追加して公開するように心がけてきたが、特定の担当者が忙しくなるのを避けたいというわけだ。特定の規則にしたがって作成したプラグインであれば希望者は自分でClientcideリポジトリにコミットできるようになるよう。追加したプラグインは自動的にMooToolsダウンロードページに表示されるようになる。

同日The MooTools teamはMooTools Beta Pluginsにおいて開発したコードをベータディレクトリに追加して自動的にMooToolsダウンロードページに表示されるようにしたと発表している。たしかに追加したとされる9つのスクリプトがダウンロードページに表示されていることを確認できる。The MooTools teamが開発したコードも同じようにもっと迅速に追加できるようにしたというわけだ。

こうしたThe MooTools teamの試みは、開発や技術流動がきわめて早いAjax JavaScriptフレームワークの開発において開発を継続したりユーザからのフィードバックを取り込みながらもプロジェクトの管理にかける手間を削減するための試みとして注目できる。これらフレームワークではユーザの開発したプラグインがプロジェクトの成長には欠かせない。こうした取り組みがどうなっていくか今後の展開に注目しておきたい。