オービックビジネスコンサルタント(OBC)は14日、同社「奉行V ERPシリーズ」のHyper-Vでの動作を正式にサポートすると発表した。 正式サポートにあたり富士通Hyper-V仮想化センターにおいて、富士通と共同で富士通「PRIMERGY ブレードサーバ」による動作検証を実施。今後も同センターの活用を通じて販売パートナーやSIerと協調し、ユーザーに仮想化環境における最適なERPシステムを提供していくとしている。

同社によると、奉行V ERPのHyper-V仮想化環境での運用は、物理サーバでの運用と同等のパフォーマンスを実現しているという。また、クライアントの同時処理時のパフォーマンスに問題が無いことも検証確認済みとのことだ。

富士通Hyper-V仮想化センターでの検証では、OBCと富士通が共同でユーザーの実業務を想定したパターンを用いて動作検証を実施した。ユーザーの仮想化システム導入上ポイントとなる信頼性、可用性、パフォーマンスについて、奉行V ERPとPRIMERGY ブレードサーバの組み合わせで、きめ細かく検証したという。

今後は富士通と共同で、販売パートナーおよびSIerのビジネスを支援する環境を提供していく予定だ。ユーザーに奉行V ERPの仮想化システムを提案する販売パートナーやSIerは、富士通Hyper-V仮想化センターが持つ技術支援・商談支援、導入検討・構築フェーズの支援ツール提供、情報提供、技術セミナーといったメニューを利用可能だ。

なお奉行V ERPの仮想化環境に関しては、OBCが17日から東京・大阪・名古屋など全国25箇所で開催予定の「奉行フォーラム2008」においてインテル・富士通・MSが仮想化環境をテーマに共同ブースを出展する。