Skype経由でもリストアOK

バックアップするのはいいが、大事なのは問題が発生した際のリストア作業だ。Cucku Backupではローカルデータからのリストアと、Skype経由でのリストアの2パターンに対応している。いずれの場合でも操作は変わらない。すべてのバックアップデータのリストア、またはフォルダやファイルを指定してリストアすることが可能だ。なお、ファイル単位の場合は、バージョン指定によるリストアもサポートする。これを使えばHDDの障害のほか、間違って更新した、削除をしてしまったというファイルも復活させられる。

リストアは、Cucku Backupを起動して「Restore Files...」を選択し、起動した「Restore Wizard」に従って進めていくだけだ。Skype経由でリストアする場合は、「Restore from a partner」を選び、Skypeパートナーとバックアップ先のドライブを選択(ファイルリストのダウンロードに時間を要するが、それは致し方ないところだろう)。続いてリストアしたいファイル/フォルダ、リストア先のディレクトリを選択すればよい(既存ファイルがある場合は、上書きか否か指定可能)。

リストアを実行する「Restore Wizard」。バックアップ元データが、ローカル(Restore from a local backup)かSkypeパートナー(Resotre from a partner)か、どちらにあるかを指定

復元したいバックアップ元データを選択。バージョンを指定してリストアすることも可能

データの復元先(ディレクトリ)を指定する

リストアの設定が完了。<Finish>ボタンを押すとリストアが実行される

M@リストアが完了した際のダイアログ。<Open Restore Folder>をクリックすればリストアしたファイルが閲覧できる

リストアログ。パスやサイズも細かく表示される

まとめ

Cucku Backupは、Skypeのネットワーク越しでファイルを送受信できるという仕組みをうまく使い、バックアップネットワークを構築する。友人はもちろん、SkypeIDをふたつ持つことで、拠点間のバックアップという目的にも利用できる。

各処理はウィザード形式で進めていくだけでよく、初心者でも使いこなすことができるだろう(表記は英語だが)。HDDが故障してからでは遅い、追加のハードウェアやネットワークに関する知識がなくとも使える便利なバックアップソフトウェアとして、Cucku Backupを活用してみてほしい。