フラッシュメモリの大手ベンダであるSpansionは2日(イタリア時間)、イタリアのミラノにあるアグラーテブリアンツァにSecurity and Advanced Technology Division(SATD:セキュリティ&先端技術事業部門)の本拠地を正式に開設したと発表した。

SATDは、同社のExecutive Vice PresidentであるCarla Golla氏が率いる部門である。同部門では、「MirrorBit ORNAND2」と呼ぶNAND型フラッシュメモリのアーキテクチャや、セキュリティ機能を強化したフラッシュメモリ製品の開発を行う。

同社は、43nm世代の「MirrorBit ORNAND2」の量産出荷を2009年から開始する予定である。第一弾となる製品の容量は1Gビット~4Gビット、電源電圧は1.8Vおよび3.0V。1つのセルにつき1ビットの情報を記録するSingle Level Cell(SLC)アーキテクチャを採用する。まずは携帯電話市場に注力するという。