「ダビング10」が4日午前4時からいよいよスタートする。すでに製造・販売されたDVDレコーダーやハードディスク内蔵のテレビも多くは、電波によるソフト書き換えでダビング10に対応できるようになる。だが、書き換えは、電源を切ってコードをコンセントにつないだままの時に行われる。そのため、メーカーなどは「コンセントは抜かないで」と呼びかけている。
ダビング10が実施されると、デジタル放送のコピー回数が「コピー9回+ムーブ1回」の10回となる。現在は「ムーブ1回」の「コピーワンス」となっている。
すでに製造・販売されているDVDレコーダーやハードディスク内蔵のテレビでダビング10を可能とするためには、「Engineering Service(ES)」と呼ばれる、NHKの電波などを利用した機器のソフト書き換えが必要となる。だが、書き換えは深夜に行われることが多く、機器の電源を切ってコードはコンセントにつないだままの時に行われる。
そのため、機器の電源を切った後、コンセントまで抜いてしまうと、ソフト書き換えは行われない。そのため、一部のメーカーや社団法人デジタル放送推進協会(DPA)のホームページでは、「電源コンセントを抜かないでください」との呼びかけが行われている。
また、最近店頭で販売されたものでも、型の古いものは、ダビング10に対応できないものもある。また、直近に製造・販売された機器でも、メーカーによっては、5日以降に対応をするメーカーもある。そのためDPAでは、「各メーカーのホームページなどで確認してほしい」としている。
さらに、ダビング10は無料放送を対象としているため、WOWOWなどの有料放送には適用されないことにも注意が必要だ。