サイボウズは19日、人事採用枠に「ポスドク採用枠」を新設したことを発表した。これにより、情報系の大学院博士後期過程出身者(ポストドクター。以下、ポスドク)の採用を進めていく。中退者や単位取得退学者、博士号取得の別は問わず、英語のネイティブスピーカーにも対応する。

この採用枠に対して同社では、それまでの研究で培ってきた技術やノウハウなどを製品開発に生かしてもらい、それを実際の社会で活用してもらうことで、研究成果とまた違った喜びを感じてもらえるはず、としている。

採用数としては、5年で10名程度の採用を目標に積極的に採用を進めていくとしている。採用活動としては、主な大学に設置されているポスドク向けキャリア相談窓口に求人を提出していくという。また、情報処理学会の定期刊行物などにも広告を掲載することなども検討している。

採用後の業務内容は、同社のWebアプリケーション開発、特に大規模分散コンピューティング、エンタープライズ検索、機械学習、ディペンダブルコンピューティング、自然言語処理、プログラミング言語、ネットワーク、ユーザーインタフェース、OSといった専門性を必要とする分野に対する業務が予定される。

なお、必須スキルとしては、英語の技術文書の読解・作成、情報科学の基礎知識、C言語によるシステム開発としている。