Facebookは米国時間の2日、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS) 「Facebook」用アプリケーション開発プラットフォームの一部をオープンソース化、「Facebook Open Platform」として公開した。ソースコードは、同社が運営する開発者向けWebサイト「Facebook Developers」経由で提供される。
Facebook Open Platformは、Facebookプラットフォームの最新ソースコード (スナップショット版) という位置付け。SQL型の問い合わせ言語「FQL」、HTMLサブセットとして実装された独自言語「FBML」、JavaScript処理系「FBJS」などから構成され、Facebook用アプリケーション開発に利用できる。ソースコードの大部分は、オープンソースイニシアティブ (OSI) 認定のライセンス「Common Public Attribution License Version (CPAL) 1.0」のもと公開されるが、FBMLパーサのみMozilla Public License (MPL) が適用される。
現在SNSサービスは、GoogleやMicrosoftなど大手企業が注力する分野。後発のGoogleは、推進するSNSプラットフォーム「OpenSocial」のAPIを公開し、MySpaceやFriendster、日本国内ではmixiといったSNS運営会社のほか、Yahoo! やAOLといった大手Webポータルの参加も獲得したうえで、陣営全体の基盤強化を図っている。今回のFacebook Open Platformの公開も、OpenSocialの動向を踏まえての判断と考えられる。