米Facebookが「Facebook Connect」を発表した。Facebookメンバーがプロフィール情報や友人関係、プライバシー設定などを他のサイトにも反映させられる仕組みとなる。米MySpaceも米国時間の5月8日に「Data Availability」という同様の機能を発表しており、データポータビリティの基点を争う攻防が米SNSで繰り広げられている。

Facebookは今後数週間でFacebook Connectの提供を開始するとしているが、現段階で公開されている情報は限られている。まず同社はConnectを提供するにあたって、メンバーのプライバシー保護と使い勝手の良さをアピールしている。パートナーサイトからFacebookアカウントへの接続認証は信頼性の高い環境で、かつシームレスなステップで行えるという。Facebookユーザーは、基本的なプロフィール情報、プロフィール写真、名前、フレンズ、写真、イベント、グループなどを他のサイトにも反映でき、データの利用に関しては「ユーザーが完全にコントロールできる」という。ユーザー情報やプラバシー設定は常にアップデートされ、例えばプロフィール写真を変更したり、友人との関係を削除すると、すぐに外部のWebサイトでもそれらのデータが自動的に反映される。

Facebook ConnectでDiggとFacebookを接続。FacebookのフレンズがduggしたサイトやコメントをDiggでトラッキング可能に

Facebook Connectの認証・接続

「Facebook Connectによって、ユーザーは友人関係をWeb全体に反映させられるようになる。デベロッパは、それぞれのWebサイトにリッチなソーシャルコンテクストを追加できる」とFacebookのシニアプラットフォームマネージャーであるDave Morin氏。「われわれはデータポータビリティの次の進化はデータ以上だと考えている。ユーザーがアイデンティティやフレンズをWeb全体に持ち歩き、それぞれのプライバシー設定に従って、それらの情報が常にアップデートされ、保護される環境を提供することだ」と述べている。