CSRは7日、同社が展開するサードパーティソフトウェア開発企業との提携プログラム「eXtension パートナープログラム」を通じて、NowSpeakおよびRubidiumと協業し、組込機器向け音声合成および、音声認識(SR)機能がCSRのBluetoothプラットフォーム「BlueCore5-Multimedia」上で提供可能になったことを発表した。

NowSpeakは、CSRのBlueCoreデバイスに、次世代テキストトゥスピーチ(TTS)および、音声認識製品を搭載させたハンズフリーインタフェースを提供した。一方、Rubidiumは音声合成およびSRを提供。同音声合成技術は人間の生の音声をベースとした連結TTSを採用することで、澄んだナチュラルな音の生成が可能なほか、ホスト側CPUの負荷を抑えることを実現している。また、多様な言語をサポートしており、ほとんどすべての言語および、音声を迅速かつ柔軟に追加できるよう設計されている。

音声合成とSRテクノロジをBlueCore5-Multimediaに統合したことにより、Bluetoothヘッドセットまたは組込型カーキットのいずれかによって通信する際に音声によるコントロールが可能となる。例えば、携帯電話での受信時、音声合成エンジンが電話をかけてきた人の名前または電話番号を知らせることでその電話に出るかどうかを判断することができるようになる。

また、SRによりボタンを押す必要もなく電話に出ることが可能となるほか、音声合成機能は電波の受信状態および、接続状況の指針となり、Bluetoothで再生する音楽トラックのタイトル名を知らせることも可能だ。さらにSRは、受信承諾および、受信拒否、音声ダイアル、ミュージックコントロールおよび、選曲を含めたさまざまな機能をボイスコマンドを通してコントロールすることを実現する。