ネットレイティングスは22日、ニールセン・オンラインが提供するインターネット利用動向調査「NetView」2008年3月のデータを発表した。それによると、ユーザー同士で知識や情報を共有するQ&Aサイトの利用がこの1年で大きく成長していることがわかった。

利用者の最も多かった「Yahoo! 知恵袋」は、前年同月と比較して約2.7倍の1,261万人に利用が拡大。Yahoo! JAPANの各種サービスの中でも最も成長率が高いもののひとつになっているという。一方、これに先行して提供されている「教えて! goo」も、堅調に利用者数を増やしている。

日本と米国で最も利用者の多い知識・情報共有サービスの普及を比較した場合、リーチ(利用率)・利用頻度・時間とも日本が米国を上回る水準となっている。また、"集合知"の草分け的存在とも言える「Wikipedia」についても同様の結果が示されている。

これについて同社代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は、ユーザー同士による知識・情報共有サービスが「動画やSNSなどと並び近年最も成長したジャンル」であるとし、「米国と比べて利用率が高いことから、日本人好みのサービスともいえそうです」と述べている。

「Yahoo!知恵袋」「教えて!goo」の利用者数、ページビュー数推移(2006年3月~2008年3月、家庭のPCによるアクセス)

知識・情報共有サービスの日米比較(2008年3月、米国は米Nielsen Online による、日米とも家庭のPCによるアクセス)