Virage Logicは、Common Power Format(CPF)に対応した65nmスタンダードセル・ロジックライブラリを発表した。CPFは、Silicon Integration Initiative(Si2)の標準電力意向を示すフォーマットで、設計プロセスの初期段階において、電力削減手法の仕様を定めるために利用される。そのため、設計プロセス全体を通じて、低電力インテリジェンスの共有や再利用が可能となる。

この"SiWare"ロジック低電力スタンダードセル・ライブラリには、ライブラリの中で利用可能な特定のセルを認識するCPFテクノロジービューが含まれ、先進の電力削減機能を実現することが可能だ。

また、オールウェイズオン・セル、アイソレーション・セル、レベルシフター・セル、パワースイッチ・セル、ステートリテンション・セルが含まれており、先進の低電力手法のすべての範囲をサポートしている。

同社では、CPFにより、すべての設計、検証、実装、技術に関連した電力目標が、設計プロセスの初期段階での定義が可能となるほか、アプリケーションにおいても、RTLからGDS IIまでデータの一貫性が保たれ、設計者の生産性が向上するとしており、電力切断、ステートリテンション、複数電圧アイランドなどの低電力化設計手法が必要とされるモバイルコンシューマ市場のアプリケーションを対象とした低電力設計プロジェクトの推進が可能になるとしている。