ソニーは、米ラスベガスで14日~17日まで開催されている国際放送機器展"NAB(National Associations of Broadcasters)2008"において、最新のHD(ハイ・デフィニション)制作機器や技術を一堂に展示している。

展示されている主な新商品は、11型HD有機ELカラービューファインダー「HDVF-EL100」、デジタルシネマカメラ「F35」、ファイル転送プロセッサーボード「HKSR-5804」(HDCAM-SRデジタルレコーダー「SRW-5800」装着用)、HDCAM-SRデジタルプレーヤー「SRW-5100」。

展示は「HDNA~Create Your Story.~」をテーマに、HDデジタルシネマ(CineAlta)制作、HDライブ制作、HDニュース・フィールド制作、HDイベント制作(B&I 制作)の4つのアプリケーションとディスプレイの展示コーナーに分けて、顧客のニーズや制作環境に応じた最適なHDソリューションを提案しているとのこと。

HDニュース制作コーナーにおいては、青紫色レーザー技術により高画質、長時間の記録・再生を実現したプロフェッショナルディスクシステム「XDCAM」シリーズの最上位機種XDCAM HD422を出展。これはMPEG-2 Long GOP圧縮、フルHD解像度、422サンプリング、50Mbps記録を実現したものだ。

11型HD有機ELカラービューファインダー「HDVF-EL100」

HDデジタルシネマ制作コーナーでは、24p信号に対応する高画質のHDプログレッシブ製品群「CineAlta」シリーズに、映画フィルムにおけるスーパー35mm相当のCCDを搭載しPLレンズマウントに対応したデジタルシネマカメラ「F35」を展示。RGB4:4:4や1080/59.94による撮影、ポストプロダクションでのソリューションを紹介している。

また、HD 最上位フォーマットHDCAM-SRスタジオレコーダー「SRW-5800」およびHDCAM-SRスタジオプレーヤー「SRW-5100」も同コーナーで展示している。

HDライブ制作コーナーにおいてはマルチフォーマットスイッチャーMVSシリーズより、「MVS-8000A」「MVS-8000G」を中心に、スポーツ中継やスタジオのHD化に対応する最新機器を展示。

HDCAM-SRスタジオプレーヤー「SRW-5100」

HDVレコーダー「HVR-1500A」

HDイベント制作コーナーではExpressCard規格に準拠した「SxSメモリーカード」への記録に対応し、MPEG-2 HD Long GOP圧縮方式を採用したXDCAM EXシリーズを出展。ハンディタイプカムコーダーとして初めて1/2型、フルHD、3CMOSセンサーを搭載し、高画質記録を実現したXDCAM EXカムコーダーPMW-EX1に続き、レンズ交換可能でGen-Lock入力とタイムコードの入出力に対応することでマルチカメラ運用を実現した「PMW-EX3」を展示しているほか、コンパクトメモリーレコーダー「PMW-EX30」も紹介している。また、業務用HDVシリーズの新ラインアップとしてHD-SDI入力を標準装備したHDVレコーダー「HVR-1500A」も出展した。

42 型液晶マスターモニター「BVM-L420」

ディスプレイ部門では、にモニター映像基準TRIMASTER(トライマスター)を搭載し、正確な色再現と忠実な描画性能を実現した42 型液晶マスターモニター「BVM-L420」を参考展示している。