本稿では、JBoss Seamの概要について説明し、ICEfacesとJBoss Seamを連携させた場合の動作について説明した。また、seam-genによりアプリケーションを生成し、そのソースコード、設定ファイルについても説明した。

ICEfacesとJBoss Seamは自然に連携が可能であり、(小さなものであれば)比較的容易にAjaxアプリケーションが構築可能であることがお分かりいただけたのではないだろうか。

ICEfacesは、JavaによるAjaxアプリケーションの構築基盤を提供している。JBoss Seamは、従来のフレームワークの様々な欠点を補っており、次世代の名にふさわしいフレームワークである。

とは言っても、ICEfaces×JBoss Seamについては、事例もリソースも少ないため、今すぐに適用に踏み切ることは難しいかもしれない。

ICEfacesがどのように発展していくのか、そしてJBoss Seamがどのようなプレゼンテーション層をサポートしていくのか、今後の動向が見逃せない。

執筆者プロフィール

日本総研ソリューションズ 足羽崇(ASHIWA Takashi)

2003年慶應義塾大学大学院修了(基礎理工学専攻、物理学専修)。同年、日本総合研究所入社。プラットフォームのセキュリティ検査業務、Webアプリケーションの開発・保守業務を経て、現在は、株式会社日本総研ソリューションズにて、システム開発業務、Webアプリケーションのセキュリティ教育などに従事。