松下電器産業は14日、ハイビジョン映像の記録メディアにP2(Professional Plug-in)メモリーカードを採用した放送業務用HDカムコーダー「AG-HVX205A」の発売を発表した。発売予定時期は4月下旬。

同製品は撮像素子に新開発1/3型プログレッシブ3CCDを搭載し、S/N比の向上とスミア(CCD素子独特の白飛び現象)低減を実現。レンズには、HD撮影用に設計されたワイド端f30mm(35mm換算)の広角ライカディコマー13倍ズームレンズが採用されている。クイック・スローモーション映像を撮影時にカメラエフェクトとして収録可能な、11ステップ選択のバリアブルフレームレート撮影機能なども搭載している。

HDカムコーダー「AG-HVX205A」

サポートする映像コーデックはDVCPRO HD、DVCPRO 50、DVCPRO/DV、DV。P2カードスロットを2つ搭載し、32GBのP2カード2枚を使用した場合、DVCPRO HD・1080/60i記録時で約64分の録画が可能となっている。また、ミニDVテープドライブも搭載し、60i/30p/24p/24pA(アドバンス)各モードで収録できるほか、P2カード内のHD素材をフレームレート変換後、ダウンコンバートして、ミニDVテープにダビングすることもできる。

本体サイズは幅168.5×高さ180×奥行390mm、本体重量が約2.5kg。価格は68万2,500円。