Mozilla Foundation, JavaScript Evangelist, John Resig氏は1月9日(米国時間)、同氏著"Pro JavaScript Techniques"に続くJavaScript本の第2段を執筆するとし、その目次案を公開した。同書はJavaScript言語そのものの書籍ではなく、実際にJavaScriptを使った開発を実施するにあたって必要になる知識を得やすいものになりそうだ。

同氏は25日(米国時間)、同書の名称が"Secrets of the JavaScript Ninja"になるだろいうということを明かにし、ほぼ公開した目次案どおりに作業が進められていることを説明した。おもしろいのはさらに時系列にそって同氏がどのように執筆に取り組んできたかを紹介しているところにある。同氏は以前、前書である"Pro JavaScript Techniques"の売上内容や状況を公開している。執筆について同氏の態勢はとても明け透けだ。今回公開された同氏の執筆動向はだいたい次のとおり。

  • 11月28日 - 新しいJavaScript書籍の執筆を決心
  • 11月29日 - 情報収集
  • 1月9日 - 十分な情報を得たとし、情報を目次案として固める作業と発表
  • 1月21日 - 出版社へのコンタクトを開始
  • 1月25日 - 出版社をManning Publishingに決定(いくつかの理由があげられているが、その1つとして執筆にDocBookが使えることが紹介されている)
  • 2月3日 - 第2章Functions執筆完了
  • 2月17日 - 第3章Closures執筆完了
  • 2月24日 - 第4章Timers執筆完了

同氏は前書での執筆経験を活かしている。1章分を10から12ページほどの量におさえ、全体で21章構成としているあたりがその肝だ。1章あたりの分量をおさえるように分配することで、確実に作業を進めようという狙いがあるようだ。今のところだいたい1章分執筆するのに10日がコンスタントに消費されている。このまま順調に作業が進めば10月には最後の章の執筆がおわり、クリスマス商戦の前には出版という運びになりそうだ。