アクシスコミュニケーションズは22日、屋内設置用の小型ネットワークカメラ「AXIS 209FD ネットワークカメラ」(以下、AXIS 209FD)と、同メガピクセル対応モデル「AXIS 209MFD ネットワークカメラ」(以下、AXIS 209MFD)を発表した。いずれも高さ4cm/直径10cm、重量180gと小型/軽量化が図られており、ホテルや店舗など顧客にカメラの存在を意識させたくない場所での使用に適している。また、高画像/高フレームレートを実現する独自画像圧縮チップを搭載、Motion JPEGとMPEG-4の同時配信も可能だ。

小さくて軽いネットワークカメラ「AXIS 209D」(VGAモデル)。PoE(Power over Ethernet)受電機能を搭載しているのでEthenrtケーブル1本で電源供給と映像配信が可能

アクシスコミュニケーションズはスウェーデン・ルンドに本拠地を置くAxis Communications ABの日本法人。ネットワークビデオに関連する製品やサービスの提供を主業務としており、とくにネットワークカメラ市場においてはワールドワイドで32%(IMSリサーチ調査)という高いシェアを誇る。

同社のネットワークカメラは単に小型/軽量、高精細であるだけでなく、そのインテリジェントな画像分析機能に特長がある。カメラ本体に動体検知機能を備えており、画像内で動きがあった場合、画像の一時保存、FTPやメールによる画像転送、メールによるイベント通知などを自動的に実行する。また、アラーム前後の画像を保存する「プリポストアラームバッファ機能」により、最大5分間の録画が可能になっている。また、すべての走査線を同時に実行するプログレッシブスキャンの採用により、動きのある被写体もブレることなく、なめらかな動画撮影を実現する。

メガピクセル対応モデルのAXIS 209MFDは、1.3Mピクセルという高精細のイメージセンサを搭載しており、最大解像度1280×1024の画像を最大12フレーム/秒で配信することが可能だ(AXIS 209FDの最大解像度は640×480)。また同モデルは、画像中の任意の箇所をスムースに切り出す「デジタルパンチルト」機能を備えており、クライアントはWebブラウザを通して、より詳細を見たい部分に瞬時にアクセスできる。

アクシスコミュニケーションズ 代表取締役社長 浅野誠一氏は「インターネット回線の大容量化/高速化とともに、画像監視システムの用途も拡大し、ネットワークカメラの需要が増えてきた。今後はネットワークカメラの市場拡大はもちろん、ストレージベンダやネットワークベンダとの提携も視野に入れながら、他のシステムとの統合も図っていきたい」と語る。今後は国内の販売代理店やアプリケーションデベロッパといったパートナーとの連携をより深め、知名度、販売実績、対応アプリケーションの拡大を狙う。

価格および発売開始は、AXIS 209FDが9万1,500円で2月下旬から、AXIS 209MFDが10万9,200円で3月下旬から。