ルネサス テクノロジ、シャープ、Powerchip Semiconductor(PSC)の3社は、中小型LCD向けドライバコントローラ事業に関する合弁会社「ルネサスエスピードライバ」を設立することで基本合意した。それぞれの強みである設計、開発技術、生産技術などを持ち寄り、コスト競争力の強化、設計力/製品力の増強、販売力の拡大などを図る。

新会社の資本金は50億円。出資比率はルネサス55%、シャープ25%、PSC20%。3月3日付けで設立され、中小型LCDドライバコントローラの設計、開発および販売、マーケティング事業をルネサスならびにシャープから引き継ぎ、ファブレス半導体メーカーとして事業を行う。生産は主として出資会社であるPSCへ委託する。

具体的にはルネサス、シャープそれぞれの中小型LCD向けドライバコントローラ設計開発事業を4月1日に統合し、事業を開始する。また、既存製品の販売事業についても、ルネサスは4月に、シャープは2008年度中にそれぞれ新会社へ移行する。

なお、新会社では、「ファブレス半導体メーカーとしての特質を最大限に生かし、中小型LCDドライバコントローラ事業における安定的な成長を目指す」としている。