Carlos Perez氏が1月29日(米国時間)に発表したTop Five Java Technologies to Learn in 2008において、2008年に学ぶべきJava技術にOSGiがあげられていた。OSGiの歴史はすでに長く、組み込み分野では同フレームワークに精通しているデベロッパも多い。しかしWebアプリケーションの分野ではOSGiを気にしないことも多く、同ドキュメントではじめてOSGiの名称を知ったJavaプログラマも少なくなかっただろう。

これに関して4日(米国時間)、Steve Mitchell氏がOpen Your Eyes to OSGiのタイトルで面白いドキュメントを公開している。同氏のレーダーにもOSGiはひっかかっていなかったそうだが、PXA270 XScale Single Board Computerで動作するサーブレットを開発するプロジェクトにおいてクライアントからOSGiを要求され、同フレームワークを使うことになったとしている。

同氏は同ドキュメントにおいて調査したOSGiのドキュメントへのリンクを紹介してから、Eclipse EquinoxにおいてOSGi開発環境を構築する方法、コマンドプロンプトからOSGiを使うデモンストレーション、さらにもうひとつのドキュメントReturn of the Jetty (embedded OSGi Server)において作成したプロジェクトをサーバアプリケーションとして組み込まれたEclipse Equinoxで動作させる方法を説明している。

OSGiは主に組み込み用途で普及しているフレームワークだが、より進んだコンポーネントベースのシステム開発をするには適したフレームワークであり、組み込み以外の用途でも採用が進んでいる。Eclipse Equinoxは同フレームワークを使うための便利なプラットフォームだ。より進んだコンポーネントベースのプログラミングを目指すには同ドキュメントを参考にOSGi開発を体験してみるといいだろう。