情報基盤開発は30日、自動入力システム「AltPaper」を用いたASPによるアンケート自動集計システムのサービス提供を開始した。手書きのアンケートのデータをスキャナで読み取りサーバに自動入力、集計までを行うというもの。専用のプラグインをインストールすることで、Microsoft Word上で原稿作成からグラフ・統計データの出力まで行うことができる。

専用プラグインにより、Wordだけで原稿作成や入力チェック・データ出力など一連の操作が行える

システムの基幹部となるAltPaperは、情報処理推進機構(IPA)の2007年度「中小ITベンチャー 支援事業」の支援テーマに採択され、IPAの支援を受けて同社が企画・開発した。今回提供されたサービスは、これにWordのインタフェースとサービス用サーバを組み合わせて構成されている。

アンケート集計以外にも、勤怠管理や商品在庫の帳簿管理など定型フォームの手書き書類をデータ化したい場合にも応用が可能だ

利用する手順は、Wordでアンケート原稿を作成し、プラグインの機能でマークシートのような状態に編集。編集後配布したアンケート用紙を回収し、回答をスキャナで読み取ると、データが自動的にサーバに送られる仕組み。サーバで集計されたデータは、グラフや統計データとして取り出すことができる。アンケート回答の入力から集計までが自動化されているため、実際に使用している企業からは「作業量が大幅に減った」と評価されているという。

集計にかかる料金はアンケートの内容によって異なるが、チェックボックス0.2円/1データなどとなっており、一般的なアンケート内容では1枚20~30円程度。月間300枚まで無料で利用できる、広告付きのトライアルサービスも提供されている。