日本SGIは28日、SaaSサービスとして提供中のセキュアリモートアクセスサービス「DesktopVPN」の機能強化として、Windowsターミナルサービス環境下での複数ユーザからの同時接続を可能とするライセンスと法人向けサービスの提供を開始した。

DesktopVPNは、ソフトイーサが2007年9月にベータ版として公開したリモートアクセスソフトウェア「PacketiX Desktop VPN」をベースにしたサービス。メディアエクスチェンジのiDCでサーバを運用し、2007年10月より商用サービスを開始した。

従来はリモートアクセス先の端末に対して同時接続できるのは1クライアントに限られていたが、今回の同時接続数ライセンスの提供開始により、ソフトウェアのアップグレードを行うことなくWindowsターミナルサーバ環境での同時利用に対応した。

標準ライセンスではDesktopVPNサーバソフトウェアをインストールするマシンごとにライセンスが必要で、DesktopVPNクライアントソフトウェアはライセンスフリー、DesktopVPNサーバには同時に1つのクライアントからのみ接続可能だった。同時接続数ライセンスでは、Windowsターミナルサービスと連携し、1台のDestkopVPNサーバに複数クライアントから同時接続する場合に同時接続ユーザ数分のライセンスが必要となるほか、DesktopVPNサーバソフトウェアをインストールするマシンごとにライセンスが必要だが、DesktopVPNクライアントソフトウェアはライセンスフリーだ。また、Windowsターミナルサービスライセンスは別途必要となる。

ライセンスの法人向け販売料金は以下の通り。なお、標準ライセンス、同時接続数ライセンスともに共通価格となっている。

ライセンス数 年額
5 - 49 1万1,340円
50 - 99 1万710円
100 - 499 1万80円
500 - 999 9,450円
1,000以上 8,820円

また、法人向け会員管理システムが整備され、従来はクレジットカード決済のみによるWebからのダイレクト販売だったが、通常の法人取引によるサービスの提供を正式に開始した。