入力チェック機能を追加する

自動生成したアプリケーションでは登録画面や編集画面での入力内容がまったくチェックされていない。タイトル、投稿者、内容は入力必須とし、空欄のまま登録しようとした場合にはエラーメッセージが表示されるようにしてみよう。

入力チェック処理を追加するために、モデル(Models/article.rb)を以下のように編集しよう。

class Article < ActiveRecord::Base
  validates_presence_of :title, :author, :contents
end

validates_presence_ofは必須入力チェックを行うメソッドだ。このほかにもRailsにはさまざまな入力チェック用のメソッドが用意されており、このようにモデルで宣言するだけで利用することができる。

もちろんRubyコード編集時もRHTMLの編集時と同様、 [CTRL]+[SPACE]でコード補完が可能だ。マイグレーションスクリプトを記述している場合はモデルのプロパティ(上記の例では:titleや:authorなど)も補完することができるなど、Railsに特化した機能が提供されていることがわかるだろう。

図13 Rubyコードの補完

入力チェック実装後のエラー時の画面表示は次のようになる。エラーメッセージは英語だが、きちんと入力チェックが行われていることがわかるだろう。

図14 入力エラーの表示

まとめ

本稿ではNetBeansを使用したRuby on Railsアプリケーションの開発手順を駆け足で解説した。NetBeansはもともとJavaの統合開発環境として高い評価を得ているが、最新の6.0ではRuby/Rails開発環境としても充分な機能を備えており、Railsを使った開発を行ううえで必要な操作のほとんどをNetBeans上から行うことができる。

スクリプト言語の場合、コンパイル作業が不要なためテキストエディタでも充分に開発が可能だが、Railsに関してはNetBeansのほかにもAptanaや3rdRailなど強力なIDEが揃っている。すでにRailsを利用している方も、これからRailsをはじめてみようという方も、ぜひ一度これらのIDEを試してみてほしい。