CreamTecは6日(米国時間)、「AjaxSwing 2.0.0」を公開した。AjaxSwingはJavaアプリケーションをWebアプリケーションとしてアクセスできるようにするユニークなツールアプリケーション。もともと"WebCream"として公開されていたもので、今回から名称が"AjaxSwing"に変更された。
AjaxSwingはSwingやAWTで開発されたアプリケーションをWebアプリケーションとして操作可能なUIへ変更する。提供されるUIはHTMLやAjax技術を組み合わせて実現されるもので、イメージとしてはSwing/AWTアプリケーションのUIが、そのままAjax Webアプリケーションに変換されるようなものだ。
AjaxSwing 2.0.0では非同期通信やコンポーネントレンダリングにAjax技術が活用されるようになったほか、イベントや操作の非同期サブミットの実現、ページの一部アップデート機能の実現、レンダリングやリクエスト処理時間の劇的な実行速度改善、JTableにおける行コンテキストメニュー機能の実現、JTreeにおけるカスタムノードアイコンとコンテキストメニューのサポート、UNIXプラットフォームにおけるスクリプトの改善、ウィンドウへドロップシャドウ描画の追加などが実現されている。
今回公開されたバージョンはまだ準備リリースの2つめという位置づけだが、デモアプリケーションを使う限りでは、すでにそれなりのプロダクトとして仕上がっているようにみえる。ライセンスはフリーで提供されているStandard Edition、オープンソースで提供されているOpen Source Edition、用途に応じて費用が発生するEnterprise EditionとUnlimited Editionが用意されている。
デモアプリケーションを実行する限りでは若干動作がもさっりしている感じをうけるが、SwingアプリケーションをそのままWebアプリケーションとして使えるようになる特徴はかなり興味深いものがある。Ajax技術を使っているためWebブラウザにプラグインの追加などが必要ない点も評価できる。興味があるJavaデベロッパは一度調査してみてほしい。
