ここからは、運用管理機能の改良点について見ていこう。PostgreSQL 8.3では、データベースの運用管理に役立つ機能が追加されている。

インデックスアドバイザとは

商用DBにはインデックスアドバイザという機能を持っているものがある。典型的な機能としては、インデックスが不足していれば、その設定を促すメッセージを出力してくれるというものである。

今回PostgreSQLに追加されたのは、インデックスアドバイザそのものではなく、インデックスアドバイザをPostgreSQLに組み込むためのフレームワーク、インタフェースである。

あえてインデックスアドバイザ自体をPostgreSQLに組み込まないのは、開発者のポリシーによるものだ。インデックスアドバイザのような機能は、ヒューリスティックに頼るところが多く、ユーザインタフェースもいろいろ考えられる。よって、お仕着せのインデックスアドバイザをPostgreSQLに組み込むよりも、「ユーザやベンダが自由にお好みのインデックスアドバイザを開発してください。そのための最低限の支援機能は用意しておきます」というメッセージなのであろう。