インターコムは13日、同社のFAXサーバーソフトウェア「まいと~く FAX Center」を来年(2008年)1月に発売すると発表した。本製品はアナログ、INSネット1500、INSネット64の各回線に対応しており、同社の「まいと~く FAX Server」シリーズの最上位製品に当たる。
本製品は、大規模な回線数を利用する企業向けのFAXサーバーソフトウェアである。本製品を利用することにより、FAXの送受信業務の効率化を図ることができる。特別なプログラミングを行わなくても、ERP(企業資源計画)や受発注、販売管理などの業務システムと連携する機能を標準で備えている。また、業務システム側でFAX番号などの宛先情報と、送信する帳票の保存場所を指示したCSVファイルを出力するだけで、自動で帳票を送信する「CSV送信機能」などを装備しており、簡単な設定により複数の宛先へ異なる帳票を同報するシステムを構築することが可能だ。
さらに「自動エクスポート機能」により、受信したFAXデータを業務システムが管理するフォルダへTIFF、またはPDF形式で自動出力。加えて、出力されたファイルをOCRシステムで自動処理するなど、業務システムへのデータの受け渡しの効率化を行い、FAXの送受信双方で業務システムとスムーズに連携できる。
そのほか、FAXによるDM(ダイレクトメール)送信業務を宛先データの読み込みや配信日時などを順番に設定するだけで自動化する「DM送信機能」や、FAX受け取り完了の通知を自動で送信者に返信する「自動返信機能」、受信したFAXをメールやFAX機に転送する「自動転送機能」など、日常のFAX送受信業務に便利な機能を搭載している。ソフトウェアタイプのFAXサーバーでは国内初の「自動リカバリー(復旧)機能」を搭載し、高い耐障害性を備えている点も特徴である。
オプションで「API(アプリケーションプログラムインタフェース)連携機能」を用意。これにより、業務システムの一部品としてFAX機能を組み込むことが可能となり、業務システムの受発注画面から帳票を直接FAX送受信して業務を効率化するといったことが行える。また、通信カードの追加により回線数を拡張することが可能で「まいと~く FAX Server」シリーズで最多となる最大72回線までをサポートしている。
最小構成価格は、4回線版(4回線通信カード1枚付き)で131万2,500円。