サン・マイクロシステムズは12日、Solaris 10の最新アップデート版「Solaris 10 8/07」の無償ダウンロードを開始したと発表した。新版では、Linuxアプリケーションを実行するための仮想化技術を導入。Windows Vistaで採用されているJISX0213:2004にも対応している。

今回リリースされたSolaris 10 8/07では、Solaris ContainerにLinuxアプリケーションを実行するための仮想環境が組み込まれた。同環境はSolaris 10 on x86において動作し、Red Hat Enterprise Linux 3および同等のCentOSディストリビューション用のLinuxアプリケーションに対して機能する。

また、Windows Vistaとの相互運用性を高めるために、日本語環境をJISX0213:2004に対応させた。JISX0213:2004は、Windows Vistaで採用されているJIS規格。扱える漢字の数が以前のものよりも多いといった特徴がある。今回、JISX0213:2004に対応したことで、Windows Vistaで使用可能な文字をすべてSolaris 10で扱えるようになった。

そのほか、Solaris 10 8/07では、ネットワーク処理のパフォーマンスが向上、PostgreSQL 8.2を同梱といった変更も加えられている。

Solaris 10 8/07のダウンロードは同社Webサイトから行える。また、2007年10月上旬には、インストールメディアキットがサンの販売代理店から4,500円で販売される予定。