「PC-Doctor Service Center」の概要

企業の情報システム部門やカスタマサービス部門など、パソコンの修理やサポートを行う部門で働いているエンジニアの中には、持ち込まれたパソコンの異常箇所をもっと正確に、そしてもっと素早く検出できればと考えている人も多いことだろう。こういった場合、パソコンの診断を行うツールを活用するという手段がある。本稿では、パソコンのハードウェア部分の診断を行う「PC-Doctor Service Center」について見ていく。

「PC-Doctor Service Center」の内容 - WindowsのインストーラやDOSの起動用のCD-ROM、テスト用CD-ROMおよびDVD、多目的USBデバイス(ライセンス管理機能など。常時システムに接続)、パワーサプライ(電源)用テスタ、PCI POSTカード、128MバイトのUSBフラッシュドライブ、外部ループバックテスト用のアダプタおよびケーブル(ネットワーク、パラレル、USB、シリアル、ゲーム、オーディオ用)などが含まれる

この「PC-Doctor Service Center」は米PC-Doctorが開発したもので、パソコンの工場出荷時のテスト工程などで広く使用されている。CPUやメモリ、HDD、I/Oといったハードウェアのテストのほか、システム情報の収集なども行える。WindowsとDOSの両方のOSに対応しており、Windows版ではユーザに分かりやすいよう、GUIを用いている。また、DOS版(Service Center for DOS)は、コマンドラインやバッチによる動作が可能である。

Windows版の画面

そのほか、本キットはブータブルUSBからの起動も行える。そのため、Windowsが起動しない場合や、ハードディスクにファイルをインストールできないような場合でも、本キットをこのブータブルUSBから起動して使用することが可能である。