The Apache Xerces Projectは31日(米国時間)、Apache Xerces C++の最新版となる「Apache Xerces C++ 2.8.0」を公開した。Apache Xerces C++は、C++で実装されたXMLパーサ。XMLデータのパースや操作/検証をサポートしているほか、XML 1.0/2.0、DOM、SAX、Namespaces in XML、 Namespaces in XML 1.1、 XML Schemaなどがサポートされている。部分的かつ実験的な実装ではあるが、DOM Level 3.0もサポートされている。

Apache Xerces C++ 2.8.0は2.7.0と比較して多くのバグが修正されているほか、ビルドシステムが改善されている。そのほかDOMヒープでアロケートされるメモリブロックサイズを16KBから128KBへと拡大、DOMDocumentの子ノードとしてホワイトスペースのみのノード追加を許可、新しいAPIとしてgetBufferCount/getAvailableBufferCountの追加などが行われている。

2.8.0は2.7.0と互換性が保たれている。バグ修正が実現されていることから2.7.0を採用しているユーザやデベロッパは2.8.0へのアップグレードを検討されたい。