ジェイリンクとセールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)は29日、中小規模コールセンターソリューション「LUTi IP-CallCenter for AppExchange」を発表した。

「LUTi IP-CallCenter for AppExchange」は、ジェイリンクのコールセンター向けパッケージソリューション「LUTi IP-CallCenter(ルティ・アイピー・コールセンター)」と「Salesforce Call Center」を、セールスフォースのビジネスアプリケーション向けAPI「Apexプラットフォーム」を活用して連携したソリューションで、100席程度の中小規模コールセンターを短期間/低予算で構築することができる。

「LUTi IP-CallCenter」は、コールセンター業務において必要とされる、IP-PBX、IVR(自動音声応答システム)、ACD(自動呼分配システム)など、あらゆる機能を標準で装備。IVRやACDのフローなどは、Web上で詳細を容易に設定できるため、企業の要件に応じた業務効率の向上を図ることが可能だ。一方の「Salesforce Call Center」は、オンデマンド・コンタクトセンター・アプリケーション「Salesforce Service & Support」の新たなCTI機能として2007年1月にリリースされたもので、「Salesforce Service & Support」に電話網を統合して、ブラウザベースのインタフェースからの直接アクセスが可能になる。

今回の連携により、発信者番号からだけではなく、IVRのDTMF番号なども利用して「Salesforce」に問い合わせを行い、取得した取引先責任者IDから取引先責任者の詳細画面を入電時にポップアップ表示させる「スクリーンポップアップ機能」や、通話終了後に通話ログを自動的に登録する機能、取引先責任者やリードの詳細内に追加されたボタンからワンクリックでアウトバウンドコールが可能な「クリックtoコール」、ダッシュボードによる統計レポート機能などが、「Apexプラットフォーム」による「AppExchange」を通じて共有、交換、インストールが可能になる。

「LUTi IP-CallCenter for AppExchange」の価格は、10ユーザ、ソフトウェアのみで180万円から。